強度行動障害を有する障害児・者を受け入れている事業者の方の相談窓口として、平成30年度から「ヘルプデスク」を設置しました。
自傷・他害行為等が著しく高い頻度で起こる、いわゆる「強度行動障害児・者」は、日常生活に困難が生じやすく、事業者の支援者にとっても支援が難しいことから、適切な対応が十分にできないことによって、身体拘束や行動制限等の障害者虐待につながる可能性も懸念されています。一方、障害特性の理解に基づく適切な支援を行うことにより、強度行動障害が低減し、安定した日常生活を送ることができることも知られています。
長崎県では、強度行動障害支援者養成研修修了者(基礎・実践)を対象に、研修で獲得した知識やスキルを実際の支援現場でより効果的に活かせるよう、アドバイザーによるヘルプデスク相談や個別事例検討研修を実施し、事業所職員のスキルアップを図るとともに、開かれた施設運営と障害者虐待の防止につなげます。
長崎県強度行動障害支援者フォローアップ事業「訪問での対応開始」について
平成30年度より開始いたしました「長崎県強度行動障害フォローアップ事業、ヘルプデスク」について、これまでにも多くのご相談をお寄せいただき、長崎県の強度行動障害児者支援の一助になるよう邁進しているところでございます。
この度、「訪問による対応を」という声を多数いただきましたことから、令和元年度よりご希望される事業所に対してスタッフを派遣し、現場を拝見して助言を行わせていただくようになりました。
つきましては、強度行動障害児者支援においてお困りのことがざいましたら電話対応だけではなく訪問による対応も可能でございますので、お気軽にご相談ください。
また「訪問を希望」される事業所は下記インタビューシートより、問16「伝えておきたいことがあればご記入ください」の欄に「訪問希望」とご記入し申し込みをお願いいたします。
【対象者】
実際に事業所で強度行動障害児・者を支援されている強度行動障害支援者養成研修、基礎研修及び実践研修修了者
【ヘルプデスク内容】
1. インタビューシートに必要事項を記入
2. 事務局から相談者に電話確認(インタビューシートの内容確認等)
※相談多数の場合は時間がかかる可能性がございます。
※さらに詳しい内容を知りたい場合はアドバイザーより直接電話連絡があります。
3. アドバイザーが相談された困難事例や質問等に対して文書による回答を行います。
※回答文書は長崎県知的障がい者福祉協会事務局よりメールで送信致します。
※相談多数の場合は時間がかかる可能性がございます。
4. 相談者は回答された文書に基づいて支援を考えて頂き、一定期間後に改善の状況についてご報告(改善状況報告書)していただきます。
※相談を頂いた案件については原則6ヶ月(この期間に2回程の支援の見直し)を行います。改善につながらない場合には大学教授等と検討を行い、個別事例検討研修(集団研修)での事例等に使用させていただくことがあります。
※相談に対して回答する内容は強度行動障害支援者養成研修(基礎研修・実践研修)に基づく「情報の収集・行動の分析・支援の方法等」に沿った回答となります。基本対応は電話、メールでのやり取りであり、実際に現場に行ってご本人の様子を見させていただくわけではございません。また、アドバイザーとしてよりよい支援方法についてご提案させていただきますが、必ずしも問題行動の消失につながる場合ばかりでないことを充分ご理解ください。
【主催】 長崎県
【受付窓口】
(一社)長崎県知的障がい者福祉協会
TEL: 095-842-7007 FAX: 095-842-7008 mail: na-fukushi@vivid.ocn.ne.jp
【受付時間】
(1) 午前9時から午後5時まで (電話受付)
(2) 24時間 (メール受付)
【フォローアップ研修について】
強度行動障害支援者養成研修、基礎研修及び実践研修修了者を対象にいたします。
平成31年2月予定
【インタビューシート】
【改善状況報告書】